禁煙外来
5月31日は世界禁煙デー(World No-Tabacco Day)です。
1988年にWHO(世界保健機関)が定め、毎年5月31日に世界中で行なわれる祭典。 この日、WHOは、人々が健康的な生活をおくれるよう、たばこの危険性とたばこ産業の事業展開について広く社会にPRします。
再開の目途が立ちましたら改めてお知らせいたします。
ご迷惑をおかけして申し訳ございません。
ご理解とご協力をお願いいたします。
お知らせ
*2022年6月現在 飲み薬の禁煙補助薬チャンピックス錠は出荷停止のため処方することができません。
ご案内可能なお薬はパッチ型製剤のニコチネルTTSとなりますので、あらかじめご了承ください。
(ニコチネルTTSは供給が不安定との情報があります。事前に近隣の薬局に確認をいたします)
禁煙する理由は人それぞれだと思いますが、禁煙すると多くのメリットがあります。
- タバコ代が節約できる
- 息や髪の毛、服、部屋がヤニ臭くならない
- 喫煙できない場所や状況でタバコを我慢しなくても良い
- 家族など周囲の人に受動喫煙をさせずに済む
- 肺がんや咽頭がんなどの悪性腫瘍、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、心臓病、脳卒中など様々な病気のリスクを下げることができる
「タバコを止められないニコチン依存症は病気である」ということが認識されるようになり、2006年4月から医療機関での禁煙治療に健康保険が適用となりました。さらに、港区や品川区など一部の区市町村では、禁煙外来にかかる医療費の助成も実施されています。
禁煙治療を保険で受けることができる条件は、以下の5項目をすべて満たすことです。
- 直ちに禁煙しようと考えていること
- スクリーニングテスト(TDS)によりニコチン依存症と診断(TDS が5点以上)されること(下記※)
- ブリンクマン指数(=1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上であること
- 禁煙治療を受けることに文書で同意すること
- 過去1年以内に保険を使った禁煙外来診療を受けていないこと
スクリーニングテスト(TDS)
※スクリーニングテスト(TDS):「はい」は1点、「いいえ」は0点。
問1
自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか?
問2
禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか?
問3
禁煙したり本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくてほしくてたまらなくなることがありましたか?
問4
禁煙したり本数を減らそうとしたときに、次のどれかがありましたか?(イライラ ・眠気 ・神経質 ・胃のむかつき ・落ち着かない ・脈が遅い ・集中しにくい ・手のふるえ ・ゆううつ ・食欲または体重増加 ・頭痛)
問5
問4の症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか?
問6
重い病気にかかったときに、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか?
問7
タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか?
問8
タバコのために自分に精神的問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか?
問9
自分はタバコに依存していると感じることがありましたか?
問10
タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか?
禁煙補助薬
当クリニックでは、禁煙補助薬を使用した禁煙治療をおこなっております。禁煙補助薬としては内服薬(チャンピックスR)とニコチンパッチ(ニコチネルTTSR)のいずれか一つが使用できます。どちらの薬を使うかは、外来診察時に決定します。
初回診察から2週間後、4週間後、8週間後、12週間後に診察を受けて頂き、下記の事項を確認します。
- 喫煙(禁煙)状況の確認、体調チェックなど
- 呼気中の一酸化炭素量の測定(器具に息を吹き込む)
- 禁煙を継続するためのアドバイス
- 禁煙補助薬の効果の確認、副作用の対応など
治療スケジュールは下図の様になります。禁煙治療にかかる費用(保険で3割負担の場合)は、処方される薬にもよりますが13,000円~20,000円程度です。