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動脈硬化 動脈硬化

動脈硬化

動脈硬化性疾患とは、全身の動脈硬化により発症する病気の総称です。心臓では虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、脳では脳梗塞、下肢では閉塞性動脈硬化症、大動脈では大動脈瘤や大動脈解離、腎臓では腎症などがあります。

動脈硬化の早期発見! 若年者に増大する動脈硬化性疾患

生活習慣病の数は、高血圧3100万人、高脂血症3000万人、糖尿病は予備軍を含むと1620万人といわれています。

動脈硬化は食事、運動、飲酒、ストレス、喫煙などの生活習慣の違いによって大きく影響されることがわかっています。 動脈硬化は、高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満などの疾病も要因でもあり、生活習慣を見直すことは大切なことです。

血管への影響

動脈は、内膜・中膜・外膜3層構造で構成され、心臓が強い力で押し出した血液が流れるので弾力性と柔軟性を持ち合わせています。
この動脈の内側に血液中の脂肪などがつき、血管の壁が厚くなって弾力性が失われ、血管が劣化したり狭くなったりしてしまいます。これが動脈硬化です。
動脈硬化は自覚症状がなく進行し、また心臓病や脳血管障害などいろいろな病気を起こす要因となるので、注意しなければいけない疾患です。
歳をとると血管も同じように歳をとります。その結果、ゴムのように柔らかかった血管もだんだん硬くなります。

動脈硬化をほっておく危険

・脳出血(クモ膜下出血)
脳の血管が破れてしまう病気
・脳梗塞
脳の血管が詰まってしまう病気
・狭心症
心臓を取り巻く冠動脈が狭くなっておきる病気
・心筋梗塞
心臓を取り巻く冠動脈の血流が止まる病気
・閉塞性動脈硬化症
足の筋肉への血流が減り、歩くと足が痛むなどの症状
がある病気。ひどくなると、足先が腐ってしまうこともある。

動脈硬化の危険因子(リスクファクター)と動脈硬化検査方法

動脈硬化の危険因子(リスクファクター)は

高血圧脂質異常症(高脂血症)、耐糖能異常(糖尿病)、喫煙が主な危険因子です。その他、肥満運動不足ストレス、加齢、性別(男性>女性)、遺伝(動脈硬化性疾患の家族歴)、閉経後などがあります。一部コントロールが難しいものもありますが、生活習慣の是正(食事・運動療法など)や必要に応じて薬物による治療で予防できるものもあります。短期間は是正しなくても症状はでないことがありますが、長期間放置しておくと動脈硬化性疾患である虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、脳梗塞などとして発症します。

 

動脈硬化検査方法

まず、診察、採血・尿検査で高血圧、脂質代謝異常症、糖尿病などをスクリーニングします。動脈硬化の危険因子がある方は、体の表面から観察しやすい動脈を頸動脈エコー検査眼底検査(眼科での対応になります)でチェックして動脈硬化度をみることがあります。

動脈硬化の診断・ご相談

動脈硬化が気になる方は、循環器内科専門医の診察受診をお勧めいたします。

当院では院長はじめ心臓血管外科医が外来を担当しております。

必要に合わせて検査、専門病院の紹介も可能です。