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あなたの治療選択をサポートする!
プレシジョンメディシン Q&A Vol.2

前回はプレシジョンメディシンに関するQ&Aの前半5つをご紹介しましたが、今回は続きとなる後半5つをお届けします。
Vol.1はこちら「あなたの治療選択をサポートする!プレシジョンメディシン Q&A Vol.1

Q6. 保険診療の遺伝子パネル検査と当院での検査の違いは?

A. 保険診療の遺伝子パネル検査は、標準治療がすべて実施された後に主治医が必要と判断した患者さんが対象で、本人の希望だけでは受けられないことがあります。一方、当院では希望があれば検査可能です。病院では、遺伝子検査を実施する時点でがん組織をとることもありますが、多くは過去の組織サンプルを使用するため最新の遺伝子変異を把握しにくいです。一方で当院では、血液で検査を行うため現時点の遺伝子変異を特定でき、結果も約2週間で判明します(病院では約2~3か月)。これにより、適応薬があった場合は早期に効果的な治療を始めることも可能です。

Q7. 保険診療の遺伝子パネル検査で示されている、治療に繋がる確率が低いと思うのですが。

A. 臨床試験や治験、保険適用内で治療可能な薬剤*に繋がる確率は10%ほどです。私たちのプレシジョンメディシンは自由診療で遺伝子変異に基づき臓器横断的に薬を使用するため、治療に繋がる確率は高まります。ただし、遺伝子パネル検査をやっても治療薬が見つからない可能性もあります。
*国から承認を受けている使い方の薬

Q8. 遺伝子パネル検査は当院でしかできないの?

A. 他のクリニックでも実施されていますが、遺伝子変異の特定から実際の治療に結びつける取り組みを行っているのは、当院が提供する医療の特徴です。

Q9. 現在、保険適用で実施している標準治療の継続はどうなるの?

A. 日本では「混合診療」(同じ疾患に対し、保険診療と自由診療を同時に行うこと)が原則禁止されています。そのため、遺伝子変異に適応する薬が見つかって投薬を始める場合、標準治療との併用は認められません。現在の治療で十分な効果が得られている場合は、その治療を継続することが基本となります。一方、標準治療の効果が不十分な場合や、副作用などで継続が困難になった際には、プレシジョンメディシンによる個別化医療が選択肢の一つとなります。

10.分子標的薬使用時の治療ゴールは?

A. 私たちの目標は、がんを消し去ることです。がんの遺伝子変異に基づいた治療を行うため、より効果的な治療が期待できます。また、がん治療の中では副作用を抑えつつ、短期間で有効な治療ができることも重要な目標です。患者さんの身体の負担を軽減することで、患者さんが望む活動を行う時間を増やせることも大きな意義といえます。

プレシジョンメディシンを通じて個別化された治療アプローチが広がる中、選択肢の一つとして遺伝子パネル検査とその結果に基づく治療を視野に入れてみることも、一助となるかもしれません。

当院では、がんと闘う患者さんの今後の治療方針のご相談も受け付けております。
より詳しいことが聞きたい場合は、当院のプレシジョンメディシン科までお問合せください。

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