あなたの治療選択をサポートする!
プレシジョンメディシン Q&A Vol.1
2024/12/06
プレシジョンメディシンプレシジョンメディシンに興味をお持ちの方々にとって、治療への期待や実際の効果、費用面など、さまざまな疑問が浮かぶと思います。
そこで、遺伝子パネル検査とその後の治療に関して、当院を受診された患者さんからよくいただく質問をQ&A形式で2回にわたりお答えします。
A. 特に厳格な条件はありませんが、標準治療の効果が不十分で次の治療の選択肢があまりない方や、再発したがんの治療を検討されている方に適しています。
A. 過去に遺伝子変異に適応する薬の使用でがんが縮小し、手術が可能になった患者さんもいます。
ただし、プレシジョンメディシンの対象患者さんは、通常はステージIVの進行がん(転移がある場合)です。
そのため、手術ができるようになるまでには高いハードルがあります。
A. プレシジョンメディシンでは、遺伝子変異に基づいてそれに対し効果がある分子標的薬*を使用します。
通常の抗がん剤と比べて副作用が少ないのが特徴です。副作用は治療薬毎に異なります。
*分子標的薬とは、がん細胞の成⻑や増殖に関わる特定の分子を狙って作用する薬
A. 国内に薬があっても、適応外薬は原則海外から輸入になるため、月あたりの目安は50万から200万円ほどです。
為替の影響や日本未承認の薬であると金額が上がる可能性があります。
A. 最適なタイミングは、抗がん剤や放射線治療を始める(実施する)前です。
治療直後は、がん細胞が崩壊して血中に余計な物質が増えたり治療で腫瘍細胞が少なくなったり、正確な情報を検出するのが難しくなるためです。
また、治療中の薬が効かなくなったタイミング(遺伝子が変化している可能性がある) でも 遺伝子パネル検査を行い、現在の遺伝子変異をチェックする必要があります。
*遺伝子パネル検査とは、1回の検査で100〜300種類の遺伝子を同時に調べることができる検査方法
次回も、引き続きプレシジョンメディシンに関するご質問と、その回答についてお話しします!
どうぞお楽しみに。
Vol.2はこちら「あなたの治療選択をサポートする!
プレシジョンメディシン Q&A Vol.2」