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がん患者のネイルケア方法

がん患者のネイルケア方法

今回のコラムでは、看護師兼ネイルアーティストの和田さんの助言のもと、がん患者さん向けの水性ネイルケア方法をステップバイステップでご紹介します。
少しの工夫で、がん治療中でも安心してネイルを楽しむことができます。

1. 準備

まずは、手を洗って爪の油分や汚れを取り除きます。
感染を防ぐためにも清潔な状態でケアを始めることが大切です。
爪の状態も一緒にチェックします。

2. 環境整備

次に水性ネイルやティッシュ、綿棒など必要な道具を揃えましょう。
清潔で整った環境で作業することで、よりリラックスしてネイルを楽しめます。

3. 手のマッサージ(オプション)

手全体を優しくマッサージして血行を促進しリラックスさせます。
ただし、敏感な皮膚や痛みを感じる箇所には注意して優しくおこなってください。
ネイルオイルなどの油分は水性ネイルと相性が良くないため(ネイルが浮いてしまうため)、水性ネイルを塗布する前は使用を避けてください。

4. 水性ネイルの塗布

適量の水性ネイルを爪に塗布します。
爪が乾燥している場合は少し多めに塗っても大丈夫ですが、べたつかないように気をつけてください。
速乾性がありますが、塗布後はしばらく触らずに乾かしましょう。

5. ネイル後の保湿

水性ネイルが乾いたら、ネイルオイルで爪の根本と爪全体を保湿します。
ネイルオイルを使用することで、乾燥を防いだりポリッシュの持ちを良くしたりします。

6. ネイルのオフ

ネイルを外す際は40度前後のお湯に爪を1分ほど浸し、浮いてきた部分から慎重に剥がします。
無理に剥がすと摩擦で爪にダメージを与えることがあるので、優しくゆっくり取り除きましょう。
剥がしにくい場合は、手指消毒用アルコールを使用すると簡単にオフできます。
当院ではANDIZUMOの水性ネイルを取り扱っています。下記リンク先を参考にしてみてください。
よくある質問 – ANDIZUMO

(番外編)日々のネイルケア

1日2回、または1日1回オイルでマッサージして爪と爪回り、爪裏を保湿します。
保湿のタイミングは手仕事がない寝る前がおすすめです。化学療法や放射線治療を受けている場合、爪や皮膚がとても敏感になっていることがあるので、痛みを感じないように優しくケアしてください。
もしビニール手袋をお持ちであれば、オイルマッサージ後に手袋を使うことでパック効果が得られ、より一層保湿効果が高まります。

これらのステップを参考に、安全にネイルを楽しんでいただけたらと思います。
次回は、爪の変色や変形がある場合のケア方法についてお話ししますので、お楽しみに。

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