ボランティアへ行かれる方
2021/05/03
トラベルクリニックボランティア団体を通していかれる方、個人的に行かれる方など、いろいろな手段を通して世界各国へボランティアへ行かれる方がいらっしゃいます。自身の健康が良好でないと現地での奉仕活動にも支障をきたします。ボランティアへいかれる国、地域、仕事内容、期間を考慮して、ワクチンや予防薬を選定します。まずは健康を第一に、しっかりとした感染症予防ならびに常備薬などを携帯することをお勧めいたします。
日本にはない感染病も海外ではたくさんあります。お水は硬水の場合、お腹をくだすこともありますので封のしっかりしてあるミネラルウォーターを飲むなど、滞在中に体調を壊さないようしっかり注意しましょう。
当クリニックではボランティアへ行かれる方に必要な予防接種(腸チフスワクチンやコレラワクチンなども取扱い)やマラリア予防薬、高山病予防薬をご用意しております。予防接種はワクチンの種類によっては日数がかかりますので、計画されましたら早めの準備をお勧めします。
ボランティア参加の準備
旅行先の情報を確認する
国別感染症情報
安全で楽しい旅行にするために、日本にはない様々な感染症から身を守る方法、推奨される予防接種やマラリア予防薬、高山病予防薬、携帯したいお薬などをご紹介します。
トラベルクリニックを受診する
予防接種を受ける
渡航前予防接種は少なくとも4~6週間前には開始しましょう。
マラリア予防薬、高山病予防薬、携帯したいお薬などを準備する
健康診断を受ける
慢性疾患をお持ちの方や健康に不安のある方はボランティア参加中の健康管理について医師からアドバイスを受けましょう。ご相談はトラベル科をご予約ください。
渡航前&渡航中&帰国後の注意
渡航前の注意事項
感染症予防対策
- 滞在地域で流行する疾患、その感染経路を理解し、感染のリスクを下げる。
- 感染リスクの高い疾患については、予防接種を検討する。マラリア流行地では予防内服を検討する。
- 狂犬病など早期治療で対応する手順を想定しておく。
感染症には軽症ですむものから重症化し入院や時にはあなたの命にまで危険が及ぶ怖い感染症もあります。健康である方も感染症にはかかります。従って、ワクチン接種を行うことにより、体の中に抗体(免疫)を付けてから現地に赴くことが大切です。また、ワクチン開発のない(または開発中の)感染症からどのように身を守るかを知ることも大変重要です。
持病をお持ちの方でしたら、海外生活を送る際にどのようなことに注意したらよいか、毎日服用している薬を紛失してしまったらどうするかなどをトラベル外来を受診してアドバイスを受け、安心して楽しい海外生活を送るようにしましょう。
渡航中の注意事項
感染症の経路(水、血液、蚊など)を知り、自己回避できることは未然に防ぐよう心がけましょう。
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帰国後の注意事項
下痢が続いたりや発熱したら・・
海外旅行後に下痢が長引いている場合や発熱を感じたら、必ず感染症外来専門を受診し、旅行日程(行き先、滞在日数、滞在目的、滞在先、何をしたかなど)をできるだけ詳細に医師へ伝えましょう。受診先のご相談はお電話いただければご案内いたします。
ボランティアへ行かれる際によくあるご質問
Q:被災地のボランティアに行って怪我をしたのですが、破傷風を打ったほうがいいですか?
A:本来なら予防として先に接種しておくほうが安心ですが、破傷風の場合、受傷後接種でも有効です。
Q:衛生状態の悪い所へ行きますが、何に注意したらいいですか?
A:まず、口に入れるもの(食べ物、飲み物)に注意してください。水道水、生物を避けるのはもちろんのこと、こまめな手洗いも忘れないでください。歯磨きもミネラルウォーターをお勧めします。
ボランティアに行かれる前にトラベルクリニックを受診し 抗体を付けて出発しましょう |