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EXAMINATION GUIDE

男性更年期(LOH症候群)が気になる方の検査——遊離テストステロンで男性ホルモンの状態を確認

品川イーストクリニックでは、健康診断のオプションとして遊離テストステロン検査をお受けいただけます。

テストステロンは、男性の心身の活力に関わる代表的なホルモンです。加齢やストレスとともにゆるやかに変化し、血液中の遊離テストステロン値を測ることで、現在の男性ホルモンの状態を客観的な数値として確認できます。

「年のせい」と感じている不調の背景を、主観だけでなく数値で一度確かめておく——そのための健診オプションです。検査の特徴と限界をご理解いただき、これからの体調管理や受診を考えるための一つの情報としてお役立てください。

遊離テストステロン検査とは——男性更年期(LOH症候群)と男性ホルモン

男性更年期は、医学的にはLOH症候群(LOH:Late-Onset Hypogonadism、加齢男性・性腺機能低下症)とも呼ばれ、加齢に伴う男性ホルモン(テストステロン)の変化に関連して、心と体にさまざまな症状があらわれる状態を指します。

血液中のテストステロンの多くはタンパク質と結合した形で存在し、結合していない「遊離テストステロン」が、体内で働ける形のテストステロンとされています。本検査では、この遊離テストステロンの値を採血で測定します。

テストステロンは、体と心のさまざまな働きに関わります

テストステロンは、筋肉や骨、造血(血液をつくる働き)といった身体の維持に関わるとともに、気力・集中力・気分といった精神面にも関わるとされています。

加齢やストレスなどでテストステロンが低下すると、疲れやすさ、意欲の低下、集中力の低下、眠りの浅さ(不眠)といった、心と体の両面の変化としてあらわれることがあります。

テストステロンの主な働き。筋肉、骨、造血、気力・集中力、気分など、体と心のさまざまな働きに関わることを示す図。

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テストステロンの主な働き 図の参考:日本メンズヘルス医学会「テストステロンとは」

テストステロンは、年齢とともにゆるやかに変化します

テストステロンは20代頃をピークとして、加齢とともにゆるやかに低下していく傾向があります。低下のしかたや程度には大きな個人差があり、同じ年齢でも高い方と低い方がいます。

日本メンズヘルス医学会によると、テストステロンの低下がみられる方の割合は年齢とともに増え、40歳では約2〜5%、70歳では約30〜70%とされています。また、中高年の就労中男性の約10%が男性更年期の症状に悩まされているとされ、特に40代後半からの発症が多いと報告されています。

血中テストステロン値は20代頃をピークに、加齢とともにゆるやかに低下する傾向を示す模式図。低下の程度には大きな個人差があり、縦軸は相対的なイメージ。

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加齢に伴う血中テストステロン値の変化(模式図)

テストステロン検査でわかること・わからないこと

遊離テストステロン検査でわかること:現在の値、同年代の平均的な範囲での位置、医師に症状を相談する材料。この検査だけではわからないこと:症状の原因、男性更年期の確定診断、1回の値だけでの体調の断定、将来の変化、治療の要否。

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この検査でわかること・わからないこと

テストステロン値は1日の中でも変動し(日内変動)、体調やストレスの影響も受けます。数値だけで男性更年期を確定したり、治療の要否を決めたりするものではなく、症状や他の検査とあわせて医師が総合的に評価します。

対象となる方

  • 疲労感や意欲・集中力の低下、眠りの浅さを感じ、その背景を数値でも確かめておきたい方
  • 健康診断の機会に、あわせて男性ホルモンの状態を調べておきたい方
  • 「年のせい」で片づける前に、客観的な情報を持っておきたい方

※どなたにも必須の検査ではありません。ご希望に応じてお選びいただく任意の追加検査です。この検査は男性を対象としています。

なお、オプション検査の結果は一般の健診項目とは別に管理し、ご本人へ直接お返ししますので、ご自身のための情報として確認いただけます(詳しくは「費用と検体」をご覧ください)。

当院は品川駅 徒歩5分(港南口直結)です。健康診断の機会にあわせてお受けいただけます。

費用と検体

遊離テストステロン(LOH)

11,000円(税込)・当日申し込み可・採血

  • 検体方式:採血/別途の付随費用はかかりません
  • お申し込み:事前のお申し込みのほか、当日受付でもお選びいただけます

※健康診断のオプション検査は、一般の健診項目とは別に管理し、結果はご本人へお返しします。企業や健康保険組合を通じてお受けいただく場合も、オプション検査の結果は勤務先へお渡しせず、ご本人へ直接お返しします。

ご予約・お問い合わせ

健康診断のオプションとしてお申し込みいただけます

検査の流れ

事前のお申し込み、または当日のオプション申し込みで、健康診断の採血とあわせて受けられます。この検査のための追加のご来院や追加の採血は不要です。

  • テストステロンは日内変動があるため午前中の採血が望ましいとされていますが、当院の健康診断は基本的に午前中の採血のため、特別な準備は不要です。
  • 健診結果と同じ時期に、別の用紙でご報告します

ご注意

この検査は男性を対象としています。

テストステロン値は1日の中で変動し(日内変動)、体調やストレスの影響も受けるため、1回の数値は現時点の目安です。

採血に伴い、採血部位の皮下出血(内出血)や痛み、まれに気分不良(迷走神経反射)などが起こることがあります。多くは一時的なものですが、気になる症状が続く場合はお知らせください。

ホルモン製剤やステロイドなど、服用中・使用中のお薬が測定値に影響することがあります。該当するお薬がある方は、問診時にお申し出ください。

検査の結果だけで男性更年期(LOH)を確定するものではありません。気になる症状がある場合は、結果を踏まえて受診(外来)でご相談ください。

健康診断のオプションとしてお受けいただく場合は自費(全額自己負担)です。なお、気になる症状で外来を受診される場合は、診療として(保険診療の対象となる場合を含め)医師が必要な検査を判断します。

検査の結果や、気になる症状が続く場合のご相談は、当院のパフォーマンス外来で承っています。

この検査についてよくあるご質問

必ずしも、高いほどよいというものではありません。テストステロンには年齢に応じたおおよその範囲があり、数値の高い・低いだけで良し悪しを判断するものではありません。数値は、症状や経過、他の検査とあわせて評価することが大切です。

数値が低いこと"だけ"で、男性更年期(LOH)と確定したり、治療が必要と判断したりすることはできません。テストステロンは日内変動があり、1回の値は現時点の目安です。症状の程度や経過、ほかの内科的な要因も含めて、医師が総合的に評価します。

いいえ。疲れや意欲・集中力の低下といった症状は、睡眠不足やストレス、甲状腺・肝臓・腎臓などの内科的な要因でも起こります。テストステロンは、そうした背景を確かめるための一つの視点です。数値はほかの検査や症状とあわせて評価します。

※健康診断のオプション検査は、一般の健診項目とは別に管理し、結果はご本人へお返しします。企業や健康保険組合を通じてお受けいただく場合も、オプション検査の結果は勤務先へお渡しせず、ご本人へ直接お返しします。ご不明な点は、お申し込み前にお問い合わせください。

テストステロンは1日の中で変動する(日内変動)ため、午前中の採血が望ましいとされています。1回の値は現時点の目安であり、必要に応じて再検査や受診で確認します。

この検査は、現在の男性ホルモンの状態を把握するための検査です。結果を踏まえたご相談や治療の検討は、受診(外来)という別のステップになります。気になる症状がある場合は受診時にご相談ください。

検査結果の受け止め方

遊離テストステロン値には個人差があり、単純な「正常」「異常」だけで区切れる検査ではありません。1回の数値は現時点の目安であり、症状や他の検査、経過とあわせて評価します。

一方で、ご自身の男性ホルモンの状態を数値で把握しておくことは、これからの体調管理を考えたり、受診して相談したりする際の出発点となる客観的な材料になります。この検査は、そのための一つの情報としてお役立ていただけます。

男性更年期(LOH)の症状評価には、国際的に用いられる自己評価指標(AMS:Aging Males' Symptoms、加齢男性症状スコア)があり、心身の活力・気分・性機能といった領域から状態をとらえます。AMSなどの症状評価について詳しく知りたい場合や、結果の受け止め方に迷う場合は、受診時に医師にご相談ください。

検査の性質を正しく理解いただくために、以下の点もあわせてご確認ください。

  • テストステロン値には日内変動があり、1回の数値だけで男性更年期(LOH)を確定するものではありません。
  • 疲労や意欲の低下にはテストステロン以外の要因も関係するため、数値は症状や他の検査とあわせて医師が総合的に評価します。
  • 数値が範囲内でも、気になる症状があれば受診でご相談ください。

ご予約・お問い合わせ

健康診断のオプションとしてお申し込みいただけます

参考文献

  1. 日本メンズヘルス医学会「テストステロンとは」
  2. 日本メンズヘルス医学会「LOH症候群・男性更年期とは」
  3. LOH症候群(加齢男性・性腺機能低下症)診療の手引き(日本泌尿器科学会・日本メンズヘルス医学会、2022年12月改訂)
  4. Harman SM, et al. Longitudinal effects of aging on serum total and free testosterone levels in healthy men. J Clin Endocrinol Metab. 2001;86(2):724-731.
  5. Wu FC, et al. Identification of late-onset hypogonadism in middle-aged and elderly men. N Engl J Med. 2010;363(2):123-135.
  6. Heinemann LA, et al. The Aging Males' Symptoms (AMS) scale: update and compilation of international versions. Health Qual Life Outcomes. 2003;1:15.

監修:石見 陽(医師・医学博士/医療法人社団佳有会 理事長)

※本ページは検査内容のご案内であり、検査の結果や効果を保証するものではありません。

※価格はすべて税込です。検査の適応・実施可否は問診や受診状況により異なる場合があります。

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