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結核検査の種類

2022/05/10

留学

ツベルクリン検査

日本とアメリカの制度による相違

日本では、平成17年4月1日に結核予防法がおよそ50年ぶりの改正により、乳幼児へのツベルクリン反応検査は廃止され、BCG接種を生後6ヶ月までに行っていました。その後、平成19年に結核予防法は廃止となり、感染症法に統合されました。

BCG(弱毒性結核生ワクチン)を接種することによって、結核菌に対する免疫を獲得します。そのため、日本では、ほとんどの人がツベルクリン反応検査で陽性と診断されます。

一方、アメリカでは、BCGワクチンの接種は行っていません。したがって、ツベルクリン反応検査はほとんどが陰性です。アメリカ在住者において、ツベルクリン反応陽性=結核感染を意味します。

日本と海外のツベルクリン判定基準の相違

アメリカ留学時のツベルクリン反応 判定範囲ツベルクリン反応検査基準も、日本とアメリカを含む海外では異なります。

日本では、発赤長径(B)で判定しますが、海外では硬結(膨疹)の大きさで判定します。したがって、赤くなっていても、硬結になっていなければ陰性となります。

ツベルクリン反応が陽性の場合、診断書が必要です

アメリカでは、国外からの長期滞在者(留学、海外赴任など)に、活動性結核の検査を要求します。これは、国外から結核を持ち込まないための水際対策です。
その結核検査として、ツベルクリン反応検査やIGRA検査を行います。

先に述べたとおり、BCGワクチン接種をした場合、ツベルクリン反応検査が陽性になることがあります。その場合は、過去にBCGワクチン接種の有無(母子手帳で確認)と胸部のレントゲン検査やIGRA検査によって、活動性結核症の判定を行い、現在結核に感染していない旨を証明し診断書を作成します。

IGRA検査とは

結核感染の診断法として、これまではツベルクリン反応が用いられてきましたが、BCG接種や非結核性抗酸菌症による影響を受けるため、IGRA「Interferon-γ release assay」検査を要請するケースが増えてきています。留学先によっては、結核感染の診断に用いる検査方法を指定していることもあります。

IGRA検査は「結核菌に感染している(していた)か否か」 を判断する検査で、「T-Spot」と「クォンティンフェロン(QFT)」の2種類の検査方法があります。

留学先によっては検査方法を指定している場合もありますが、特に指定がない場合はそれぞれの検査の特徴を理解し選択しましょう。

T-Spot(Tスポット)検査

T-Spot検査は、結核菌特異抗原であるESAT-6とCFP-10の2種類を血液中のリンパ球に暴露させ、インターフェロンγを産生するリンパ球数を測定する検査です。(日本では2012年11月に保険適用。)

T-Spot検査の結核菌特異抗原は、BCGワクチン株には認められません。よって、BCGワクチン接種の既往や環境中の抗酸菌感染の影響を受けないこと、また、ツベルクリン反応のように結果判定のために再度医療機関に行く必要がないというメリットがあります。また特異度・感度が高く、免疫脆弱者でも高特異度・感度が保証されている点です。

T-スポット検査は採血後32時間以内に抗原刺激を開始することで高特異度・感度の結果が得られることが基礎研究より証明されていますが、そのためには温度管理を厳密に遵守する必要があります。採血時間に合わせて、搬送車両がセッティングされていますので、予約時間に遅れないように、ご来院いただきますようお願いいたします。

【ご注意】

T-Spot検査は、過去に結核感染を経験したことのある方は陽性になります。昭和20年台以前にお生まれの方は、幼少期から青年期にかけて結核菌に自然暴露・感染している方が多いため、T-Spot検査はお勧めしません。

T-Spot検査は結核の治癒判定には利用できません。

T-Spot検査の判定

T-Spot検査結果の判定は、アメリカとアメリカ以外では異なりますので、留学先に合わせた判定が必要となります。

検査結果 アメリカ(CDC)の判定 アメリカ以外の判定
陽性 8以上 6以上
陰性 4以下 5以下
判定不能 陰性コントロールが10スポット以上 陰性コントロールが10スポット以上
陽性コントロールが20スポット以下 陽性コントロールが20スポット以下
判定保留 5~7 規定なし

 

クォンティフェロンTBゴールド検査(QFT)

クォンティンフェロン(QFT)検査は、結核菌特異抗原であるESAT-6、CFP-10及びTB7.7の3種類を血液中のリンパ球に暴露させ、インターフェロンγを産生するリンパ球を測定する検査です。(日本では2005年4月に保険適用。)

クォンティンフェロン(QFT)の結核菌特異抗原は、BCGワクチン株には認められません。よって、BCGワクチン接種の既往や環境中の抗酸菌感染の影響を受けないこと、また、ツベルクリン反応のように結果判定のために再度医療機関に行く必要がないというメリットがあります。

クォンティンフェロン(QFT)検査は採血後16時間以内に抗原刺激を開始することで高特異度・感度の結果が得られることが基礎研究より証明されていますが、そのためには温度管理を厳密に遵守する必要があります。採血時間に合わせて、搬送車両がセッティングされていますので、予約時間に遅れないように、ご来院いただきますようお願いいたします。

【ご注意】

クォンティンフェロン(QFT)検査は、過去に結核感染を経験したことのある方は陽性になります。昭和20年台以前にお生まれの方は、幼少期から青年期にかけて結核菌に自然暴露・感染している方が多いため、クォンティンフェロン(QFT)検査はお勧めしません。

クォンティンフェロン(QFT)検査は結核の治癒判定には利用できません。

 

クォンティンフェロン(QFT)検査の判定

検査結果 判定基準 (単位:IU/mL)
陽性 0.35以上
陰性 0.1未満
判定不可 陽性コントロールが0.5未満
判定保留 0.1以上~0.35未満

 

T-Spot検査とQFT検査の比較

  T-Spot QFT
原理 精製リンパ球を用いIFN-γ産生細胞数をELISPOT法により測定 全血を用いIFN-γ量をELISA法により定量
使用する結核菌特異抗原 ESAT-6、CFP-10 ESAT-6、CFP-10、TB7.7
採血から検査開始までの時間 採血後32時間以内 採血後16時間以内
海外の使用状況 ヨーロッパで広く使用 アメリカで広く使用

 

検査の流れ

T-Spot検査、クォンティンフェロン(QFT)検査がある方は予約をお勧めします。
検査があるかわからない方はご来院時に確認しますのでご安心ください。但し、当日に検査ができない場合もございますので、予めご了承ください。

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